安心安全の治療環境を追求
滅菌レベルの低い器具で外科処置などを行うと、感染のリスクが上がってしまいます。また、処置後の腫れや痛み等のリスクも高くなる傾向があります。
高度な基準で滅菌している器具を使うことは患者さまが「より感染しにくい安全な環境で治療が受けられる」ことになります。
当院では外科器具だけではなく、すべての器具の滅菌レベルを引き上げています。お口の中の環境、治療の質に大きく影響する滅菌・衛生管理は、当院が非常に重要視しているポイントの1つです。
ヨーロッパ基準のシステムを採用
ヨーロッパの歯科は最も滅菌管理が厳しく、滅菌方法が定められています。
東仙台歯科クリニックでは、主に下記の3つのサイクルで、ヨーロッパ基準のシステムに合わせて、患者様に使用する器具の滅菌対策を実施しております。
患者さまが安心して気持ちよく当院へ通院していただけるよう、スタッフ一同努力してまいります。
高圧洗浄と滅菌器
高水準の機器で感染対策
- むし歯や歯周病を治すだけの対症療法では、患者さまの健康を守ることはできません。
- 当院では最新の高性能な消毒器・滅菌器を使用し、器具は患者さまごとにパックに分けて、洗浄と滅菌を徹底しています。
- 空気感染防止のため空気清浄機も導入しています。
【熱水消毒器】ミーレ ジェットウォッシャー
当院では使用済みの治療器具の洗浄に、熱水消毒器ミーレジェットウォッシャー(ドイツ ミーレ社)を使用しています。消毒・滅菌の世界基準である「ISO15883」に規定された条件をクリアし、器具の洗浄・すすぎ・消毒・乾燥を自動的に行うことができる高水準の熱水消毒器です。第三者研究機関によって多数の微生物試験が行われており、高い消毒効果が認められています。
55℃以上の高温になると、感染の原因となる血液や唾液といったたんぱく質は凝固してしまいます。歯医者さんで使用される器具は複雑な構造のものも多いですが、落ちにくい血液や唾液等のタンパク質汚れなどでも、この熱水消毒器の高圧洗浄によって徹底的に洗浄できます。そして、最後のすすぎで水温を93℃まで上昇させて5分間の消毒を行います。
ミーレの特徴
- ☑︎ たんぱく質をしっかり除去し、感染リスクを軽減
- ☑︎ 複雑な機器の外部だけでなく、内部もすっきり洗浄
- ☑︎ 高性能フィルターを通した清潔な空気で温風乾燥
ミーレ/紹介動画
【滅菌器】DACプロフェッショナル
高圧の環境の中で飽和水蒸気をかけて、治療で使用した器具を滅菌するDACプロフェッショナルは、世界で最も厳しいとされるヨーロッパ基準のクラスB滅菌レベルをクリアする滅菌器です。
ヨーロッパの歯科医院ではこのプレバキューム方式とよばれる滅菌器の完備が義務化されています。
インプラント等の外科処置においても「より感染しにくい環境で治療が受けられる」ことになります。滅菌のレベルを引き上げることは口腔内の環境に大きく影響するため、非常に重要です。
中空の製品の残留空気を除去できるクラスBタイプ
滅菌プログラム開始前に、バキュームと蒸気の注入を交互に繰り返し(パルス真空)、被滅菌物内部のすみずみまで蒸気を行き渡らせることにより、従来のオートクレーブではできなかったところまで滅菌。中が空洞のハンドピースの滅菌に適しています。
パルス真空による清潔乾燥
乾燥時には、ドアを開けず0.3ミクロンのバクテリアフィルターを通した清浄な空気の流入と真空を繰り返すことにより、外部の雑菌を入れず清潔乾燥します。タービンのカートリッジやOリングなどを傷めにくく、陰圧と約80℃の熱で低温乾燥します。
【使い捨て】【個別にパック】常に清潔な器具で治療をするために
当院では、コップやエプロンなどのディスポーサブル(使い捨て)を徹底しています。また、ミラーやピンセットは患者さまごとに個別の滅菌パックに入れ、滅菌器にかけており、使用時に患者さまの前で開封いたします。
その他の衛生対策
口腔外バキューム
診療時、口腔内バキュームと呼ばれる吸引機で水や歯を削った粉を吸い取りながら、周りに飛び散らないように処置します。しかし、実際には歯を削る際、歯石を取る際、または被せ物の調整の際、歯の粉や金属片、唾液、血液など、目に見えないほど細かな粉塵が空気中にたくさん飛び散ります。
口腔外バキュームは、口腔内バキュームで取り逃した、さまざまな細菌や汚染物質をすばやく確実に吸い取ります。 口腔内バキュームは診療時に発生する比較的大きな粉塵・粉滴の70~80%を除去しますが、残る20~30%の切削片はすべて2ミクロン以下の粉塵・粉滴となって診療室内を汚染します。
口腔外バキュームを使用すると、その99%以上を取り除けます。 しかし、口腔外バキュームは導入のしにくさもあり十分に普及しているとは言えません。
当院では、治療中に口の外へ漏れる有害な浮遊粉塵を患者さまのお口の外で吸引し、クリニックのスタッフはもとより患者さまの健康を守ると同時に、診療室内をクリーンに保つことを目的とし導入しています。
患者さまごとにグローブの交換
使用する医療用グローブ(使い捨てゴム手袋)は、その都度患者さま毎に交換をしております。
決してお口の中を素手で触ったり再利用することはいたしません。
これは基本的なルーティンワークで、一日で出るグローブの廃棄の量も多いのですが、これをしっかりすることで高い院内感染の防止を実現できます。