インプラント治療の症例集

インプラント治療の症例は、患者様の歯の状態や治療する部位によって様々なケースが考えられます。

患者様のお口の健康状態によっては、改善に必要となってくる治療や注意点も異なってまいります。

「この歯をインプラントにして欲しい」という患者様のご要望を単純にお受けするのではなく、歯科医師として専門的な視点かつ統括的な観点から最良となる選択肢をご提案させていただきます。

インプラント治療については、症例によって治療費も大幅に変わってしまうため、患者様にイメージしていただくことが難しい場合もあります。

東仙台歯科クリニックが、どのようなケースに対してインプラント治療を実施しているのか、患者様からのご相談が多い症例を用いてご紹介させていただきます。

 

歯の部位別症例

前歯のインプラント治療

  • 虫歯・歯周病が原因で前歯を失った。
  • 転倒して前歯を折ってしまった。
  • 以前、入れていた歯が抜けてしまった。

口腔ケアを疎かにしたことによって虫歯や歯周病を患い歯を失ってしまった方。また、事故によって歯が折れてしまった抜けてしまったという方。

前歯は会話や笑顔のときに、目立つ場所なので、機能性はもちろんのこと審美性を考慮した治療が必要です。

症例1:事故によって前歯1本を失われた患者様   
通院回数 ●回
治療期間 ●日
治療費 ●円

事故によって前歯1本を失われた患者様です。
お客様と接するお仕事をされているということで、滑舌に影響しないインプラント治療を希望されてお越しになられました。

事故の場合、歯茎や歯槽骨も損傷を受けることがありますが、幸い今回は歯肉の損傷は少なく、回復の見込みがありました。
●ヶ月でインプラントも骨としっかり結合し、綺麗な被せ物が入りました。

院長からのコメント

検査・診断前歯は普段の生活の中でも、相手からよく見える目立つ部分です。よって他の歯よりも高い審美性が求められます。

歯が抜けたままだったり、見た目が不自然になるような治療を行ってしまうと、口元がコンプレックスになってしまったり、他人と会うのが苦痛になったりする場合もあります。

一方で、奥歯に比べると前歯は支える顎の骨が薄く、生まれつき歯肉の薄い方は特に他の部位に比べて治療の難易度が高いとされています。

当院では、患者様の生活の質や自信を取り戻していただけるよう、前歯治療において審美性も重視した治療に努めています。

 

症例2:歯周病によって前歯の治療を余儀なくされた患者様   
通院回数 ●回
治療期間 ●日
治療費 ●円

歯周病に罹患していると分かっていながらも、長期の間、治療を拒み放置してしまった患者様の症例です。
最終的に激しい痛みを感じるようになり、インプラント治療のご相談をいただきました。

歯周病が進んで歯根が見えるほど悪化した状態でも、歯周病治療に対するご理解とご協力があれば、インプラントにより、ある程度まで修復が可能です。

院長からのコメント

インプラント治療は、単に「歯を埋入する」という治療ではありません。

最も大切なのは「長期間使用できる」こと、天然歯のように安定して使ってもらえるようになることが重要です。

今回のケースのように、歯周病が原因で治療を余儀なくされたり、歯を喪失されてしまった方は、まず歯周病治療によって口腔環境を整えなければなりません。

インプラント治療は、その次のステップです。

インプラントは虫歯になることはありませんが、天然歯と同じく歯周病(インプラント周囲炎)にかかる可能性があります、

口腔内の細菌やプラークのコントロールを術前にしっかり行うことで、埋入したインプラントや残っている天然歯を長く使い続けることが可能になるのです。

奥歯のインプラント治療

  • 虫歯・歯周病が原因で奥歯を失った。
  • 入れ歯が合わなくなってきた。
  • どうしても入れ歯を入れたくない。

奥歯は前歯と違って、目立ちにくい場所です。

見えないからといって、症状を放置されがちな場所ですが、咬み合わせにおいて大きな役割を果たしている奥歯に不具合が生じていると、お口の中全体に様々な悪影響を及ぼします。

症例3:虫歯・歯周病によって奥歯を失った患者様   
通院回数 ●回
治療期間 ●日
治療費 ●円

患者様は以前に奥歯を失っており、奥歯がなくなってからは前歯を中心に使いながら食事をされていました。
思うようにスムーズに噛めない状態と、最終的には前歯まで痛みだすようになってしまったことによって、一度ご相談に来院されました。

最初の診察で、奥歯の歯周病がかなり進行していることが分かりました。
まずは、歯周病の徹底的なケアを行い、口腔環境が整ってからインプラント治療をしました。

院長からのコメント

検査・診断お口の健康は身体全体の健康に繋がります。

悪い咬み合わせによって頭痛や腰痛を引き起こすことがあるため、咬合に与える影響が大きい奥歯は、しっかり治療しなければいけません。

「見えないから」「我慢できるから」ではなく、不具合が他にどのような影響を与えるかを理解したうえで治療の選択をしていただくべきだと考えています。

奥歯が抜けた場合のお悩みを、いつでもお気軽に相談してください。

 

症例4:入れ歯が合わなくなり、奥歯のインプラントを希望された患者様   
通院回数 ●回
治療期間 ●日
治療費 ●円

入れ歯が合わないため、インプラントを希望されてご来院しました。

カウンセリングをさせていただく中で、歯の機能性の問題だけではなく、笑ったときに見える銀歯が気になるというお悩みも伺いました。

最終的にインプラント治療と、隣接した歯の審美治療(補綴)によって、白く美しい口腔内を実現しました。

院長からのコメント

インプラントを希望される患者様の中には、歯が抜けた後、何の相談もないまま入れ歯になってしまい、その不自由さに耐えきれずご相談に訪れる方が一定数おられます。

これは患者様が悪いわけではなく、歯の補綴治療やその選択肢についてきっちり伝えていない歯科医師側の問題であると思います。

入れ歯も重要な役割を果たす選択肢の一つですが、異物感や咀嚼能力の低下は天然歯と比べると大きく、インプラントと比較しても使用感や審美性などが劣ります。

インプラントよりも入れ歯の方が治療費は安価ですが、相談にいらした患者様の中には「本当は最初からインプラントにしたかった」という方もおります。

ほとんどの歯を失った方

  • 入れ歯になりたくない。
  • 総入れ歯に不具合を感じている。
  • 入れ歯による嘔吐反射が強い。

ほとんどの歯を失ってしまった患者様には、オールオン4(All-on-4)と呼ばれる治療法をご提案しています。

オールオン4とは、片顎の全ての歯を4~6本のインプラントで補う治療法です。
手術直後から仮歯を入れることができるというメリットもあり、患者様からも好まれています。

患者様の身体的負担と金銭的負担を考慮した治療をご案内します。

症例5:義歯による嘔吐反射を改善した治療   
通院回数 ●回
治療期間 ●日
治療費 ●円

一度、義歯(入れ歯)の使用経験がある患者様です。

口の中の異物に対して吐き出そうと反射的にえずいてしまう嘔吐反射という体質をお持ちで、義歯を入れるとえずいてしまうことに悩んでおられました。

食事も喉を通らないことが多かったようです。

オールオン4(All-on-4)で治療することにより、埋入するインプラント数は片顎4~6本のインプラントで済みます。
費用を抑えられるうえ、1日で全ての手術が終わるため侵襲も抑えることができました。

院長からのコメント

検査・診断床義歯の方の場合、咀嚼時の違和感から食事がしっかりとれなくなり、栄養状態が悪くなり、お体を壊される方がいらっしゃいます。

また「咬む」という行為が阻害されてしまうことで、痴呆が始まったりする恐れもあり、全身への影響が危惧されます。

嘔吐反射が激しい方は、治療中は静脈鎮静麻酔法を行うことで押さえられます。
異物感の少ないインプラント治療が好ましいです。

 

症例6:歯科恐怖症の方のオールオン4治療  
通院回数 ●回
治療期間 ●日
治療費 ●円

歯科医院への通院が苦手で、虫歯・歯周病を放置し続け、最終的に「歯を全て失ってしまった」患者様です。

静脈鎮静下で施術するため眠っているかのような感覚の中で、恐怖や痛みをほとんど感じることなく手術を終えられます。
この症例の患者様におきましても、何の問題もなく手術を行うことが出来ました。

オールオン4は一般的な義歯と比べて、違和感の少ない治療法です。
他にも「残存歯はあるが上下でかみ合わない」などの問題を抱えた患者様もいらっしゃいますが、同様にオールオン4によって改善することができます。

院長からのコメント

歯科恐怖症の方は、痛みや違和感を覚えても、治療のために歯科医院に行く勇気が持てずに、虫歯や歯周病が進行しても治療できず、ほぼすべての歯が無くなるまで放置してしまうケースが少なくありません。

オールオン4治療は、通常のフルマウス治療(虫歯や歯周病、歯並びの悪さ、欠損等で咬み合わせに問題がある場合状態を改善する治療)と比較しても、短い期間と回数で治療を終えることができます。

歯科恐怖症の方でも治療を受けやすい治療法です。

治療を放置した術前の口腔内は、歯がボロボロの状態でした。
今回、オールオン4治療を施したことで、患者様のクオリティオブライフ(生活の質)はかなり高くなったと思います。

治療する側としても、患者様本人にも大変満足していただけオールオン4の有用性を改めて感じることが出来ました。

 

他院に断られたインプラントの症例

骨造成と歯肉移植を併用したインプラント治療

症例7:土台となる「歯の骨」がない患者様   
通院回数 ●回
治療期間 ●日
治療費 ●円

この患者様は元々他院へ通院しておりました。

右上の奥歯を虫歯で失ってしまったことを機に入れ歯を作ったそうですが、入れ歯に不具合を感じ、見た目も気になり始めたため、インプラントの相談をされたそうです。

結果、「うちではインプラントはできない」と断られてしまいました。

当院でインプラントのための診断を実施したところ、上の歯の骨がなく、再生療法によって骨を大きく作る必要があることがわかりました。

まずは上顎洞(頬の部分)にあるという空洞に骨を作る特殊な処置を行いました。
これによりインプラントの土台となる骨を作ることができます。

次に、インプラントを埋め込む施術を実施しました。
最後に、セラミックの人工歯を装着し、見た目の改善を図りました。

院長からのコメント

検査・診断今回のような症例の治療では、インプラントを埋入する部分の骨量が足りていないという理由から、特殊な処置を施す必要がある場合がございます。

欠損したり痩せたりした骨の再生を促す骨造成法としては、骨誘導再生法(GBR法)という治療法があります。

また、痩せてしまった歯肉部分に、患者様自身の上顎から採取した結合組織を移植する結合組織移植術(CTG)という方法も併用する場合があります。

他の歯医者さんで断られてしまったケースでも、一度、当院までご相談ください。

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